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2023.09.26

教えて心理士さん

臨床心理士の子育てコラム2023.9.22 

 

今年の夏は本当に長く暑かったですね。気温が高い日が続いて、乳児院の子どもたちもほとんどお散歩に行けませんでした。そのかわりに毎日ビニールプールを出して、じょうろで水をかけたり、水てっぽうで遊んだり、水遊びを満喫しました。 

 

小さな子どもが絶対的に大人を信じる姿を見て、すごいなと感じることがあります。 

子どもはどうやってこの世界が安全で信頼できるものであると学んでいくのでしょうか。必要なときに欲求が満たされ、声をかけられたり、笑いかけられたり、肌と肌がくっつく安心感を重ねて愛着が育まれ、基本的信頼感が育っていくのでしょう。 

子どもを楽しませてあげたい、喜ばせてあげたいという気持ちは誰もが持っているのではないでしょうか。おもちゃを買ってあげたり、いろんなところに連れて行ってあげたり。でも、子どもだけを楽しませようとするのではなく、自分も一緒に喜べることをして下さいね。子どもがお母さんからぬくもりと愛情をもらっているように、お母さんも子どもからぬくもりと喜びをもらっているのです。児童精神科医の佐々木正美さんはエリクソンの言葉を紹介してこう言っています。「自分が産んだ赤ちゃんと一緒にいることをお母さんが幸福に感じることができたら、赤ちゃんはお母さんといることが幸福です。」 

 

*乳児院では電話や来院による育児相談を受けています。また親子で集える広場や、グループワークによる仲間づくりの講座を計画しています。お問い合わせください。 

文責:小川