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2022.12.30

教えて心理士さん③

 

臨床心理士の子育てコラム2022.12.22 

 

 

松本の冬は寒いですね。私が松本に来た20年ほど前の3月は膝上まで埋まりそうなほどの大雪で、ここで暮らしていけるのだろうかと不安になったことを憶えています。最近は雪も少なくなりましたが厳しい寒さには変わりなく、家でぬくぬくと過ごす時間にほっとします。 

どうしても家にいる時間が長くなる冬、ついついイライラして子どもにきつく当たったり、最近叱ってばかりでほめていないなあ、と思うことはありませんか。なかなかほめるところが見つからなくて…と言う声も聞こえてきそうです。 

『25%ルール』と言う言葉があります。100%できてからほめるのではなく、25%くらいのところでどんどんほめましょうという考え方です。玩具を全部片づけたらほめようと考えると、途中でやめてしまったり、また遊びだしたり「あーまだ終わってないよ。最後までやらなきゃ!」となってしまうけど、とりかかっただけで素晴らしいと考えると、一つ手に持っておもちゃ箱に向かって行ったところで「おかたづけ始めたね!」と声をかけることができます。そう考えたらほめる機会はたくさんありそう!してほしくないことをしていないときにもほめることができるし、「あなたがいてくれてありがとう」と存在自体をほめることもできます。そして毎日頑張っている自分自身もほめてあげましょうね。少しでも親子の笑顔が増えますように。 

 

*乳児院では電話や来院による育児相談を受けています。またグループワークによる仲間づくりの講座を計画しています。
*来院相談や講座開催は松本市の感染警戒レベルによります。お問い合わせください。 

文責:小川