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2022.09.28

教えて心理士さん②

臨床心理士の子育てコラム 2022.9.29

 

 

今年も厳しい暑さの夏でした。松本圏域でも一時コロナ感染警戒レベルが6まで上がり、不安を抱えながらも、お子さんとの大切な時間を工夫して過ごされた方が多かったのではないかと思います。ようやくさわやかな秋の気配が訪れてほっとしています。

子どもの言葉が遅いのが心配で…という相談を受けることがあります。

言葉の発達はとても個人差が大きいものです。身近な人から「3歳までまったく話さなかったけど、いきなり堰を切ったように話しだした」という話を聞くことはありませんか。1歳半の健診では意味のある言葉の有無を問われますが、言葉がなくてもすぐに心配に結びつけることはありません。一言ずつ言葉が出てくる子もいれば、言葉のプールがいっぱいになったとき、あふれるように話し始める子もいます。子どもの言葉は「大切な人に自分の思いを伝えたい」という気持ちをベースに発達します。分かってもらえた!うれしい!楽しい!という気持ちが「話す」につながっていくのです。たくさん遊んでコミュニケーションをとりましょう。

簡単な言葉かけの意味が分かっている、耳が聞こえている、一緒にやりとり遊びができる、などであればあまり心配はいりません。逆に呼びかけても振り向いたり、反応がなかったりする場合、指さしで意思を伝えることがない場合などは相談が必要なことがあります。

 

 

あなたらしい子育てを楽しめますように。

*乳児院では電話や来院による育児相談を受けています。またグループワークによる仲間づくりの講座を計画しています。
*来院相談や講座開催は松本市の感染警戒レベルによります。お問い合わせください。

文責:小川